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Behavioral economics

行動経済学入門

値引きに心が動く。予定を先延ばしする。
やめたいのに「もったいない」と感じる。

人の選択は、好みや性格だけでは決まりません。比べる基準、伝えられた言葉、負担が生じるタイミングにも影響されます。行動経済学は、こうした人間の判断を、心理学の知見や実験と結びつけて研究する分野です。

14記事価値と損得 / 比較と選択の環境 / 時間と継続 / 確率とリスク / 人との関係と選択

経済学に、実際に選ぶ人間を戻す

「人は間違える」と言うだけなら、学問にする必要はないでしょう。行動経済学が問うのは、どの条件で、どのような選択の変化が起こるかということです。1979年のプロスペクト理論や、セイラーによる心の会計の研究は、損得や支出の評価を従来より細かく説明する道を開きました。

ただし、効果の名前は性格診断ではありません。高い品を選ぶことにも、作業を延期することにも、合理的な理由がありえます。実験の条件と日常の事情を区別してこそ、理論が説明する面白さと、その限界の両方が分かります。

価値と損得

損得の基準、お金の使い道、持ち物への愛着が変える価値。

比較と選択の環境

最初に見た数字、情報の示し方、候補や初期設定が変える選択。

時間と継続

未来の予定と過去の出費が、今の選択に及ぼす影響。

確率とリスク

一部の心配をなくすことと、全体の損失を減らすことの違い。

人との関係と選択

受けた好意、人気、人との違いや地位が、選ぶ理由になる仕組み。

分野の背景:ノーベル賞公式サイトによるセイラーの研究解説。各理論の原論文・研究資料は記事末尾に掲載しています。